【パン屋・飲食店の開業】事業計画書の書き方&ポイントとは?

【パン屋・飲食店の開業】事業計画書の書き方&ポイントとは?

2023.03.02

「パン屋の開業を考えてるけど、事業計画書の作り方がわからない…」
「飲食店の設備投資するために融資を受けたい…」
と、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

融資を受けるためには、適切な事業計画書を書くことが大切です。
そこで今回は、パン屋・飲食店に特化した事業計画書のポイントと、書き方について解説します!

パン屋・飲食店を始めるときに事業計画書が必要な理由

「事業計画書」には、活動地域と想定顧客などをしっかりリサーチをして、そのデータをもとに事業を成功させる道筋をつくるという役割があります。
この事業計画書が必要な理由は…『パン屋・飲食店の事業軸を立てるため』です。
軸を明確にしないまま開業をすると、収支のバランスが崩れて、事業が失敗してしまう可能性があります。

さらに、事業計画書が必要な理由はもう1つあります。
『開業時に融資を受けやすくなるから』です。融資をする金融機関や投資家は、事業計画書を見て「この事業を信頼できるかどうか」を判断します。
したがって、パン屋・飲食店で開業する際に融資を受けたい人は、作りこんだ事業計画書が必要です。

パン屋・飲食店の事業計画書の作成ポイント

パン屋・飲食店ではコンセプト設定が重要になります。
お店を代表する商品は何か、どんな人が作っているのかなど、商品とお店やスタッフに特徴があるほどお店の価値が上がるのです。

パン職人が受賞経験のある人だったり、有名なお店や海外で修行を積んだ実績があったりすると、顧客にアピールできます。
こういったアピールポイントはお店の強みになるので、事業計画書に経歴を盛り込みましょう。
また、オリジナル商品がある場合も、差別化の要素になります。

競合業者との違いを提示できると、より効果のある事業計画書が作成できます。
あなたの差別的優位点について突き詰めて考えてみましょう。

パン屋・飲食店の事業計画書の書き方とは?

事業企画書の基本項目

事業計画書に書く、基本の項目はこちらです。

(1)起業する目的
(2)事業主の履歴
(3)商品・サービス
(4)想定顧客
(5)スタッフ紹介
(6)借入・必要資金の状況
(7)活動地域
(8)事業の見込み・根拠

上記の項目は、パン屋・飲食店のみならず、事業計画書を作成する際に記載します。
起業する目的では、あなたのエピソードを入れ込むことで、事業に対する本気度が伝わり信用を得やすいです。
収支はどのようになるのか?という目安をたてられるでしょう。

開業エリアが決まれば、近くに学校や会社があるのか?どんな層が生活しているのか?などをリサーチしていきます。
そこから商品を手に取ってもらえる根拠をたて、事業の見込みを提示するのです。

パン屋・飲食店ならではの事業企画書の項目

基本の項目以外にも、パン屋・飲食店ならではの項目があります。

①お店のコンセプト

コンセプト設定は、パン屋・飲食店で重要な項目です。あなたのお店のセールスポイントはどこかによって、コンセプトが変わってきます。
注力商品や、スタッフの経歴もコンセプトにつながります。お店のコンセプトを中心に、他の項目も変わるので慎重に決めましょう。

②時間帯による営業内容

1日の時間の中で、お店を利用する顧客層が変わります。

昼間は主婦や小さな子どもが来店し、夕方以降は仕事帰りの人が利用するかもしれません。
それによって、ランチセットやディナーセットを考えていきます。

パン屋なら夕方にタイムセールをすると、会社や学校帰りの人が立ち寄りやすくなります。
時間帯によって営業内容やサービス内容を変えることで、お客さんのニーズに合った販売がしやすいでしょう。

③メニュー

パン屋・飲食店で販売するメニューを決めます。

例えば

・メイン
・サブメニュー
・ドリンク
・デザート

などがあります。

メインは看板メニューになるので、自信作を出しましょう。
④お店の雰囲気づくり
パン屋・飲食店のコンセプトにそって、内装・外装・服装を決めます。お客さんが立ち寄りたくなるような、お店の雰囲気づくりをしましょう。
⑤商品の受け取りスタイル
パン屋と飲食店で仕様が変わりますが、商品の受け取りスタイルを考えましょう。商品をお客さんがレジで受け取るのか?席で受け取るのか?で、店内のレイアウトが変わってきます。

また、テイクアウトを可能にすると、お客さんの幅も広がります。受け取り口はどこにするのか?を決めると、スムーズに商品を渡せるでしょう。

より多くのテイクアウトに対応するためにも、最初に設備を整えるのはおすすめです。
⑥会計方法
お会計方法の選択肢を決めます。

・現金
・食券
・クレジットカード
・スマホ支払い

今の時代、さまざまな決済手段があります。どのくらいの種類で対応するのかを決めておきましょう。

⑦清掃ルール

店内の衛生を保つためにも、清掃ルールを徹底しましょう。
ホールやトイレ、キッチンの清掃シートを作成してルールを決めると、スタッフ全員で衛生管理がしやすくなります。

⑧仕入れ先
パン屋・飲食店で使用する材料などの、仕入れ先を検討しましょう。
食品の仕入れは商品の完成度に関わるので、事業主がこだわるポイントです。

仕入れ状況が収支に影響しますので、じっくりと検討をしましょう。

まとめ

今回は、パン屋・飲食店を開業したい方に向けて、事業計画書の書き方を解説しました。

企画書でいくつかアイデアを出してから、事業計画書を作成するとスムーズです。適切な事業計画書を提示すると、開業の際に必要な融資が受けやすくなります。

パン屋・飲食店ならではの事業計画書の項目があるので、ご自身の提供したいサービスをもとに考えましょう。

また、パン屋・飲食店の起業にあたり、法人にされる方もいらっしゃることでしょう。
補助金・助成金を申請することになった場合、「登記簿謄本」が必要になりますので、登記簿の取得もしておきましょう。

▼詳しくはこちらのコラムをご覧ください!

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