【起業専門家が解説】ビジネスモデルとは?収益モデルとの違いは?
2023.06.30
起業するなら、ビジネスモデルの構築は欠かせません。「ビジネスモデルってなに?」「収益モデルとどう違うの?」と、これから起業される方で悩まれる方も多いでしょう。
そこで今回は、ビジネスモデルについて簡単にわかりやすく解説をさせていただきます。起業支援のプロである私たち『起業サポ』の視点で、時代の変化とともに会社を経営する秘訣もお伝えしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ビジネスモデルとは?
ビジネスモデルとは「会社が利益を生み出し続けるための仕組み」のことです。
・顧客が使いたくなる商品・サービス
・付加価値の提供方法
・販売する方法 ・収益化の仕組み
といった内容を決めて、ビジネスモデルを構築していく必要があります。ビジネスモデルを構築しないと、会社の成長が止まってしまったり、収益が安定化しないことで赤字が続いてしまったりする可能性もあります。起業をされるみなさんは、しっかりとしたビジネスモデルの構築がとても大切です。
そもそも収益モデルとは?
収益モデルとは、「会社が収益を得る流れを示したモデル」のことです。
・サービスや商品の価格
・宣伝方法
・販売方法
・支払い方法
このように、商品とお金の流れを構造化したのが収益モデルです。
収益モデルとコスト構造の違いとは?
「収益モデル」と似たような言葉で「コスト構造」というものがあげられます。
コスト構造とは、変動費と固定費のことを示し、会社が商品やサービスを提供する際にかかる費用の内訳のことを言います。
さまざまな目的で使われる費用、収益モデルとコスト構造を把握して構造化することで、無駄な費用を省くことができます。
収益モデルとビジネスモデルの違いとは?
ビジネスモデルと収益モデルは言葉が似ているので、違いがわかりにくいですよね。起業のサポートのプロである私たち起業サポの目線で、収益モデルについて簡単にわかりやすく解説します。
「ビジネスモデル」=会社のあり方
会社がどのように運営していくのか?利用してほしい顧客のターゲット層はどこか?どのように商品・サービスを提供するのか?といった収益化する流れまでがビジネスモデルです。
「収益モデル」=収益化の仕組み
会社が収益を得る流れのことで、どのようなモデルで収益化するのかを示します。先ほど、収益化する流れまで含める内容がビジネスモデルだとお伝えしました。つまり、収益モデルはビジネスモデルの構造の一部です。
会社が収益を生み出すための流れを仕組化したものが、収益モデルになります。
収益モデルの作り方とは?
ビジネスモデルを構築するうえで、収益モデルは会社の業績に関わるため、重要な役割を担っています。収益モデルの作る際は、以下の5つを決めていく必要があります。
・価格帯の設定
・収益を得る方法
・収益とコストのバランスを考える
・リピートを獲得する方法
誰に利用してほしい商品・サービスなのかを決めましょう。ターゲットを詳細に設定すると、商品・サービスの内容や、販売戦略が決定しやすくなります。ターゲットや市場価値の内容から、販売する価格帯を考えましょう。リーズナブルにするのか、ハイブランドな価格帯にするのかによって、商品・サービスを利用する層が変わってきます。
収益を得る方法では、どのような収益モデルにするのかを考えましょう。収益モデルはすでにあるモデルから決めることもあれば、新たな収益モデルを作り出すこともできます。
既存の収益モデルの一例
(1)直接提供モデル=商品やサービスを創造し、顧客に直接販売する方法
(2)別形態活用モデル=同じ商品を別の形で販売したり、他社とコラボしたりする方法
(3)継続前提モデル=長期間の利用を前提とした価格で、商品・サービスを提供する方法
会社を継続するためには、商品・サービスを顧客にリピートしてもらう必要があります。口コミをチェックして顧客の声を取り入れたり、新しい価値を提供し続けたりするなどの企業努力が必要です。
収益モデルは種類がいくつかありますので、ご自身の会社と時代の課題に合わせてモデルを決めていきましょう。
新たなビジネスモデルの可能性と課題
現代を表す言葉として「VUCAの時代」があります。VUCAとは「変動制」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」の意味で成り立っています。実際に2020年から流行したコロナウイルスによって、ビジネスモデルが大きく変化しました。
近年増えてきているのが「サブスクリプションモデル」です。サブスクリプションモデルとは、定期的に商品やサービスを提供することで、継続的に利用してもらうモデルのことです。1度買って終わりではないので、長期的に収益化しやすいビジネスモデルのため人気が高まっています。
他にも、メンテナンスを含めたサービス提供や、環境に配慮した商品・サービスの提供をしはじめる企業も増えてきました。
このように、時代に合わせて新たなビジネスモデルが進出しています。自社でビジネスモデルを決めて起業した後も、他社のビジネスモデルの変化に目を配っていきましょう。
ご自身で新しいビジネスモデルを作り、新たな収益モデルつくるという方法もあります。ビジネスモデルと現代の課題に注目していくことが、会社の繁栄につながりますので、色んなモデルを知る努力を怠らないようにしましょう。
時代にピッタリの優れたビジネスモデルは、経営や事業だけでなく、社会全体にいい影響を与えます。すでにあるビジネスモデルにとらわれず、新たなビジネスモデルの可能性を見つけていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?起業支援のプロである私たち『起業サポ』の視点で、ビジネスモデルについて解説をしました。
会社運営を継続するには、ビジネスモデルが欠かせません。収益モデルを先に考えられる方も多いかもしれませんが、収益モデルはビジネスモデルの一部分になります。先にビジネスモデルを固めておきましょう。
また、ビジネスモデルを決めて会社を運営しはじめると、会計管理も必要になってきます。経理業務の効率化についても知っておきたいという方はこちらの記事を参照ください。