起業サポ

民法改正に伴う建設業への影響〜瑕疵担保責任の規定が契約不適合責任に変更〜

2019.07.24

こんにちは!
起業サポ 弁護士の宮本です。
今回は、前回にひきつづき、民法改正に伴う建設業への影響についてお話ししたいと思います。

瑕疵担保責任の規定が、今回の改正により削除され「契約不適合責任」という名称に変わりました

これまでの民法上、請負契約には瑕疵担保責任の規定がありました。
「瑕疵」とは、キズやや欠陥のことです。
この瑕疵担保責任の規定が、今回の改正により削除され「契約不適合責任」という名称に変わりました。

この責任は、契約で明示的に合意されていた内容だけでなく、その契約の性質、契約をした目的、契約締結に至った経緯その他の事情に基づいて認定されます。
後の紛争をできる限り予防し、不測の損害を被る事態を避けるためには、建築請負契約書において、契約をした動機・目的や契約締結に至る経緯等をできるかぎり明確にすることが重要です。

また、建築請負契約においては、設計図、仕様書(特記仕様書、標準仕様書)のほか、現場説明書や質問回答書その他の関連資料等に具体的に契約の内容(目的物の仕様等)等が記載されるのが通常です。
しかし、実務上、建物の仕様は請負契約締結時にすべて詳細に特定されるとは限らず、詳細は設計、施工を進めながら徐々に形成、変更を重ねて特定していきます。
また、「性能発注」による発注(性能要件や技術水準を提示して発注する方式)がなされる場合もあります。
このような建築請負の特殊性を踏まえて「契約の内容」を判断していくこととなります。


弁護士弁護士
宮本 真志

契約書の審査や作成、交渉を通して事業に専念できる体制作りの手助けをします。契約書を有利に作ることができるか否かによって事業の存続が決まるうえ紛争を未然に防止することもできます。また、トラブルにあった際には、直ちに相談し早期に対策をうつことで紛争の悪化を防止できます。

起業サポ

起業サポは、愛知県名古屋市の起業家支援団体。8名の専門家が、起業から軌道に乗るまでの支援をし会社経営に関わる全てのサービスをワンストップで提供いたします。

公式サイトを見る

起業サポの最近の投稿

起業サポのメンバーの投稿

  • 末松
  • 笹山
  • 宮本
  • 小笠原
  • 篠田
  • 竹内
  • 三浦
  • 大石

無料で専門家にご相談いただけます!

私たちの使命は、起業家の夢を応援すること。
まずはあなたの想いをお聞かせください!!

お問い合わせお問い合わせ
  • オンライン相談会
  • 無料相談
  • 先頭に戻る
先頭へ戻る