【ウーバーイーツ副業×20万円以下】確定申告は必要ない?
2022.04.18
こんにちは!起業サポ 税理士の末松です。
飲食の配送サービスとして最近注目を集めているのが…『Ubereats(ウーバーイーツ)』ですよね。
必要な資格もなく、手軽に働けることから、副業として利用している方も多いと思います。
しかし、確定申告や住民税について理解がなく、申告しなければならないのに申告をしずにいると、罰則対象となってしまう恐れがあります。
そこで今回は、『ウーバーイーツ』×『副業』での確定申告について解説していきます!
ウーバーイーツ×副業で確定申告が必要な人とは?
年間所得が20万円以上の場合、確定申告が必要になります。
確定申告というのは、年間所得が20万円以上ある人に対して義務化されるものだからです。
本業が会社勤めで、副業としてウーバーイーツをやっている人であれば、勤めている会社が年末調整を行うため、申告の必要はありません。
この20万円の壁については、別記事で解説していますので、そちらを参照ください!
ただし、20万円以下であっても、確定申告が必要になるケースがあります。
確定申告が必要な人 | 確定申告が不必要な人 |
・フリーランスまたは自営業の人で事業収入がある人 ・不動産収入や株取引での所得がある人 ・一時所得がある人 ・退職所得に関して申告していない人 ・所得税猶予を受けている人 |
・主な所得が公的年金の人 ・給与収入がある人手特定の用件に当てはまる人 |
上記に当てはまる人は、副業での年間所得額に関係なく確定申告が必要になるケースがあります。
例えば、ウーバーイーツでの副業所得は20万円以下であっても、退職所得を受給した人は確定申告が必要となるため注意しましょう。
確定申告の対象でなくても申告した方が良いケース
年間所得が20万円以下で、確定申告の対象者でなくても、申告をした方が良いケースがあります。
下記に当てはまる人は申告した方が得する可能性が高いです。
- 事業で赤字が出ている
- 年末調整を受けていない
- アルバイトやパート先で源泉徴収されている
- 医療費が年間10万円を超えている
- 寄付やふるさと納税を利用している
- 住宅購入時に住宅ローンを組んだ
上記6つに当てはまる人は、確定申告をすると所得控除が受けられたり還付金が受け取れたりする可能性が高いです。
そのため、ウーバーイーツの年間所得額が20万円以下で確定申告の対象外でも、確定申告することをおすすめします。
ウーバーイーツの副業で20万円以上の所得があるのに無申告だとどうなる?
ウーバーイーツの副業で20万円以上の所得があるのに確定申告をしないと、下記3つの罰則の対象となってしまうため注意しましょう。
- 無申告加算税
- 重加算税
- 延滞税
申告を忘れていても、後から自主的に申告すれば延滞税だけ支払えば問題ありません。
ただ、確定申告の対象であるにも関わらず申告しなかったり虚偽の情報を申告したりすると、最大40%も高い税金を支払わなければいけません。
特に、ウーバーイーツでの副業で起業資金を少しでも集めようと考えている人は、無駄な支出を押さえるためにも必ず確定申告を行いましょう。
ウーバーイーツの副業で20万円以下でも住民税の申告は必要?
ウーバーイーツの副業で年間所得が20万円以下でも、住民税の申告は必要です。
確定申告の対象外だからと言って住民税の申告をしないと、知らずのうちに罰則の対象となるため注意しましょう。
住民税は国税である所得税とは異なり、地方税となるためウーバーイーツでの年間所得額は関係なく、全員が対象となります。
住民税の払い方の流れ
❶前年(1〜12月)の確定申告を行う。
確定申告書の住民税に関する欄に情報を記入して提出する。
❷役所で納税額が決定される
個人宛に納税通知書と納付書を送付する。
4〜5月頃に、税務署から確定申告書の必要事項が役所に送付されます。
❸住民税の納付
6月〜翌年5月に払い方を選択できます。一括で支払、または4期分割のパターンがあります。
会社員のように給料から天引きされることはないため、忘れずに自分で納付しましょう。
住民税の申告を忘れてしまった場合にはどうすれば良い?
住民税の申告を忘れてしまった場合や払い方が不明という場合には、居住している市区町村の役所に相談しましょう。
住民税は地方税のため、役所に相談して申告を済ませると納付書を受け取れます。
納付書が送られてきたら後回しにせず、早急に支払いを済ませましょう。
また、住民税も確定申告と同様に申告を忘れたからと言って放置していると、罰則金額が多くなる恐れがあるため注意が必要です。
まとめ
今回は、『ウーバーイーツ』×『副業』での確定申告をテーマに解説をしました。
所得額に関わらず、確定申告の対象外でも申告した方が得するケースもあります。
また、住民税の申告も忘れがちですが、罰則の対象とならないためにも事前に確認しておくことが重要です。
起業資金を集めるためにウーバーイーツで副業している人は、今回の内容を参考にして罰則の対象となり無駄な支出を増やさないように心がけましょう。
税理士末松 和真
クラウドを使った経理業務の効率化が得意です。会計業務、請求書作成、経費精算、給与計算などをクラウド化する事により、業務効率を改善するお手伝いを致します。
効率化によって空いた時間を事業計画作成など経営に関する時間に使っていただきたいと思っています。