【経済産業省 持続化補助金】何に使える?使えない経費は?中小企業診断士が解説
2020.10.30
こんにちは!起業サポ 経営コンサルタントの小笠原です。
私は中小企業診断士と資格を持っているのですが、この資格は経済産業省が認定したコンサルタントの国家資格です。
商工会議所や商工会連合会が窓口となって公募されている小規模事業者持続化補助金も、もともとは経済産業省から出ている補助金です。
そのため、経済産業省の認定コンサルタントである中小企業診断士はこの補助金の「カン・コツ」が分かるのです。
今回は小規模事業者持続化補助金に何の経費が使えるのか?使えないのか?を解説していきます。
小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者が販路開拓や販路拡大を行うことを国が支援するための補助金です。
補助金額は最大50万円~100万円で採択率が非常に高いため大変人気があります。
人気がある補助金のため知名度も高いのですが、今まで補助金を活用したことが無い個人事業主の方や起業したばかりの株主資本・合同会社などの法人の方などは「いったい何の経費が対象になるのか?」が分かりにくいため、多くのお問い合わせを頂いています。
小規模事業者持続化補助金で使いやすい経費ベスト3!
以下に小規模事業者持続化補助金の中で使いやすい経費ベスト3を挙げさせて頂きました。
1.WEBサイト制作費用(ホームページ制作費用)
ホームページ制作は小規模事業者持続化補助金の鉄板ですね。コーポレートサイトを作成したり、ECサイトを作成したり、ランディングページを作成するなど様々活用が可能です。
また、Facebookやインスタグラムなどに使えないか?という問い合わせもあります。
SNS関係としてはSNS広告費用などは該当になりますが、使った分だけ後払いなどになると先にいくらの経費を掛けるのかが分かりにくいため申請時は慎重に費用を見積もる必要があるかと思います。
また、おすすめなのはホームページ制作に合わせてプロのカメラマンに写真を撮影してきれいな写真を掲載したり、動画を撮影して動画をWEBサイトに掲載したりするなど、WEBサイト内のコンテンツを充実させるような取り組みと合わせると良いのではないかと思います。
2.内装工事・外装工事費用
内装工事は壁紙を張り替えたり、床の工事をしたり、扉の工事をしたり、トイレを改装したり等、非常に様々な活用方法が考えられます。
また、事務所のパーティションを設置、新しく打ち合わせ用のテーブルとイスを設置するなど家具のようなものにも活用することが可能です。ただし、個人事業主の方が自宅で個人利用を目的に使うものはダメですね!
外装工事費用としては店舗の看板を設置、外装の塗り替え、駐車場の整備などに活用できます。こちらも用途は様々ですね。
3.機械設備費用
美容室やエステのサロンであれば、シャンプー台や施術用のベッドやチェアなども対象になります。新しくマツエクを始めよう!新しくよもぎ蒸しを始めよう!なんていう時にとても使いやすいのではないかと思います。
また、建設業や製造業でも溶接機や切断機、クレーンなど様々な設備に活用することが出来ます。
飲食・サービスなどでは、業務用冷蔵庫やショーケース、フライヤーなどの調理設備などに活用することが出来ます。
残念ながら使えない経費
非常にお問い合わせが多いのですが、パソコン・PCには使うことが出来ません。基本的な考え方として、どんな業種でも、何の事業にも使える一般的な機器には使うことが出来ません。また、他にもタブレット・iPad・iPhone・プリンター・複合機などには使えないため、注意が必要です!
まとめ
使える費用と使えない費用についてイメージ出来ましたでしょうか?
補助金は知っていれば使えたのに・・・!ということが非常によくあります。また、今は申込を受け付けていないなど、公募のタイミングも毎年様々です。
補助金を活用するためには一度簡単な補助金にチャレンジして、「補助金ってこういうものか!」というのを理解されると良いと思います。
補助金活用で良い会社を創って行きましょう!
経営コンサルタント小笠原 拓哉
理念型経営による社員がイキイキ働く理想の会社作りと、ロジカルシンキングを活かした現場の生産性向上が得意です。起業時に悩む様々なことを論理的に解決するお手伝いを致します。また、人事育成の面で「自ら考える人」「自ら考えるチーム」を育て、理想の企業を作るお手伝いをさせて頂きます。