補助金と助成金の違いとは?なぜ行政は民間にお金を給付するの?
2020.07.15
今日は補助金と助成金の違いを解説していきます。
補助金と助成金の違いとは?
国や県、市などの行政が補助金や助成金という制度を設けて公募をしています。
これらはどちらも国などが民間に給付するお金です。
そして、補助金、助成金ともに公的なお金がその財源となっています。
補助金の場合は法人税、助成金の場合は雇用保険から主にその予算が捻出されています。
つまり、補助金は経済産業省の管轄の予算で、助成金は厚生労働省の管轄の予算ということになります。
そして、私は中小企業診断士を持っていますが、中小企業診断士は経済産業省が認定する国家資格です。
そのため、中小企業診断士は経済産業省の管轄である補助金を広く民間に知らしめ、活用を促進していくという役割を背負っています。
一方、社会保険労務士は厚生労働省が認定する国家資格です。そのため、厚生労働省が管轄する助成金を民間に知らしめ、活用を促進していくのは社労士ということになります。
なぜ行政は民間にお金を給付するの?
では、なぜ公的なお金を行政は民間に給付するのでしょうか。
補助金の場合は、法人税が財源となっています。
そのため経済産業省は法人税を民間に還付して、そのお金で新たな事業にチャレンジしてもらい、そこでまた売上・利益を民間企業があげることで法人税を納めてもらうということを狙っています。
補助金の場合は、ほとんどが事業計画を書いて、その事業計画を専門家が審査し、優れている計画を出した企業が採択されて補助金交付となります。
こうすることで、事業計画に現実味があり、この民間企業は売上・利益をあげそうだ、ということを見定めているのです。
一方、助成金の場合は雇用に関することが主になります。働き方改革に対応しているかどうかを基準と照らし合わせて、満たしていれば助成金交付の対象となります。
今回は補助金と助成金の違いなどをお話させて頂きました。
皆さんも是非活用してみて下さい。
経営コンサルタント小笠原 拓哉
理念型経営による社員がイキイキ働く理想の会社作りと、ロジカルシンキングを活かした現場の生産性向上が得意です。起業時に悩む様々なことを論理的に解決するお手伝いを致します。また、人事育成の面で「自ら考える人」「自ら考えるチーム」を育て、理想の企業を作るお手伝いをさせて頂きます。