amazon・zozoから学ぶ！製品を活かすビジネスモデルとは？

2023.12.30

起業をしようか考えている人の中で、「自社のビジネスモデルをどのように組み立てていけばいいか分からない」と悩んでいる人はいるのではないでしょうか。

たしかに、自社の製品とサービスをうまく組み合わせたと思っていても、顧客目線に立ったビジネスモデルになっているとは限りませんよね。

今回は、そんな悩みを持つ起業家の方のために、世界や日本を代表する有名企業4社のビジネスモデルの例をご紹介します。
今回の記事を読んでいただければ、今後ビジネスモデルを作っていく際のヒントになりますので、参考にしてみてください。

①amazonのビジネスモデルの例

物販関連の事業を展開しているamazonとZOZOのビジネスモデルの例をご紹介します。

まず、amazonは世界的な知名度を誇る多くのユーザーを抱える企業です。amazonの主な事業は、書籍やCDなど数億種類の商品を取り扱う総合オンラインストアの運営になります。また、有料会員サービス「amazonプライム」を提供していることでも有名です。

2018年にアメリカでオープンした無人型店舗の「amazon go」をオープンしました。ECや物流で世界的に成功したamazonがリアル店舗、しかも無人型でレジの無いお店をオープンしたことで世界中に衝撃が走りました。これが、amazonのサービスをうまく活用したビジネスモデルです。

amazon goの強みは、レジを通す必要がなく、アプリをかざしてお店に入り、好きな商品を買ってお店を出るだけで、自動的にAmazonアカウントで精算してくれる点になります。

またそれだけではなく、AIの分析に基づいて店内での顧客の動きなどの顧客情報を詳細に管理できるところも大きな強みです。

amazon goは、既存の店舗運営の常識を覆した衝撃的なサービスですが、うまく自社の製品とサービスを組みわせた例と言えるのではないでしょうか。

②ZOZOのビジネスモデルの例

ZOZOはファッション通販サイトZOZO TOWNを運営している会社になります。こちらの通販サイトを利用したことがある人も、多いのではないでしょうか。

ZOZO TOWNの強みは、ZOZO BASEによる一貫した物流システムや、商品ボリュームとカテゴリの細分化によるSEO上位、優れたUIによってユーザーにとって見やすいサイトになっていることなどが挙げられます。

ECサイトでユーザーが商品を購入するうえで必ずネックになることが、「服の実際のサイズ感が分からない」という点です。そこで、ZOZOは2017年から2022年6月まで「zozoスーツ」というサービスを展開しました。

zozoスーツは、お客様の体型サイズを正確に計測するために開発された計測用スーツで、スマートフォンを使って計測できます。手軽にサイズ測定ができるようになり、ECでの洋服選びの際の悩みを解決することができました。

zozoスーツは、2022年6月23日をもって一旦サービスが終了したものの、今後は新しいバージョンの「zozoスーツ2」が展開される様です。

ECサイトでの買い物でサイズ感の悩みを解決してくれたzozoスーツも、zozoの製品とサービスをうまく組み合わせたビジネスモデルと言えるでしょう。

③クラシルのビジネスモデルの例

クラシルは、dely株式会社が運営する料理のレシピ動画のプラットフォームです。アプリダウンロード数が4,200件を突破しており、料理のレシピ動画のジャンルにおいて国内No.1の人気を誇っています。

「80億人に1日3回の幸せを届ける」をサービスミッションに掲げており、管理栄養士の監修のもとで約50,000件のレシピ動画を視聴することは強みの1つです。毎日のご飯作りに役立つレシピはもちろんのこと、10分以内に作れる時短レシピ、お弁当や作り置き料理のレシピ、ダイエットレシピなども調べることができるのもクラシルの特長になります。

また、dely株式会社は、クラシルのサービスとうまく組み合わせる形で、TRILL(ライフスタイルメディア)やクラシルリワード(お買い物サポートアプリ)のサービスの展開も行なっています。

TRILL(トリル)は、国内No.1のライフスタイルメディアで今すぐ知りたい、すぐに役立つオシャレな情報や恋愛、結婚、お金、将来のことにも向き合っていくような真面目な内容も発信してくれているのが特長です。

クラシルリワードは、「Every Step, Every Reward」をサービスミッションに掲げており、お得にお買い物を楽しむことができるアプリになります。クラシルリワードには、移動距離やクラシルチラシの閲覧数、お買い物後のレシート送信数に応じてポイントを獲得してdポイントや楽天ポイントなどの様々な特典と交換できる機能があります。

dely株式会社もメイン事業のクラシルと複数のサービスをうまく組み合わせたビジネスモデルを展開していると言えるでしょう。

youtrustのビジネスモデルの例

youtrustは、株式会社YOUTRUSTが運営しているキャリアSNSになります。このサービスは、友人や同僚との会話を楽しみつつ、新しい繋がりやキャリアに役立つ情報、その人に合った仕事に出会えるSNSです。

youtrustは、2018年にスタートした新しいSNSになりますが、スタートから3年弱で登録ユーザー数は10万人を超えるサービスとなり、転職市場で注目されています。

youtrustは、「信頼でつながるSNS」をコンセプトとしており、友人や知人の繋がりから採用担当者と出会うことができ、転職や副業のオファーを受けることができることが特徴です。ユーザーの友達の友達まで企業がスカウトを送ることができるシステムになっています。

一般的な転職サービスでスカウトが送られてくると「他の人にも同じ内容のスカウトを送っているのではないだろうか」と感じてしまうことがあるでしょう。youtrustの場合は、あなたの友達と繋がりがある企業の採用担当者から「あなただけに向けて発信したスカウト」が送られてくるところがサービスの独自性、強みになります。

youtrustは、自社のSNSサービスと他社の転職サイトのサービスをうまく組み合わせた画期的なサービスと言えるでしょう。ぜひ起業していく際に、youtrustのビジネスモデルも今後のビジネス作りの参考にしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、4つの会社の製品とサービスをうまく組み合わせたビジネスモデルの例をご紹介しました。

ユーザーに喜ばれるビジネスモデルを作ることは難しく感じるでしょう。ただ、今回ご紹介したような企業の成功例を色々と調べていくと、新しいアイデアが浮かんでくることもありますから、参考にしてみてください。