【社内向け】わかりやすい事業計画書の書き方・ポイントとは?
2023.04.26
社内で事業を立ち上げる際に、事業計画書を作成する場面が出てきます。
「事業計画書を書くのに、起業するときとは何が違うの?」「他の社員から見てもわかりやすい、事業計画書の書き方を知りたい」と、悩む方も多いでしょう。
上司や他の社員から支持を受けるためにも、わかりやすい事業計画書は必要です。
今回は、社内向け事業計画書のポイントをまとめました!
社内向けと起業するときの事業計画書の違い
社内向けの事業計画書と、起業する際に作成する事業計画書では、重視する部分が違います。
起業する際に作成する事業計画書で求められるのは、正確な収支計画になります。その理由は、事業を立ち上げるときに金融機関や投資家から、融資を受ける場合があるからです。起業する際には、現実味のある収支や損益の計画が重視されます。
社内向けの事業計画書に求められるのは、周囲の社員が共感できる、事業コンセプトとビジョンです。コンセプトで事業への想いを伝え、ビジョンで事業が会社に与える影響を示します。起業と違うところは、社内で事業を立ち上げることです。他の社員と共に目標へ向かいます。周囲が共感できるコンセプトとビジョンが必要です。
社内向けの事業計画書で注力したい項目
社内で事業を立ち上げる際には、起業とは違った視点で、事業計画書を作成する必要があります。
社内向けの事業計画書で、力を入れたい項目について解説します。
①事業のコンセプト
事業のコンセプトとビジョンは、社内で作成する事業計画書にとって注力したい項目です。
会社の強みと弱みをあぶりだし、事業によってどう変化させていきたいのかを考えましょう。他の社員と認識がズレないためにも、コンセプトを初めに書くことで、後の内容が伝わりやすくなります。
②商品・サービス内容
事業で販売する商品やサービス内容を詳しく書きましょう。
誰のどんな悩みを解決するのか、ペルソナ設定も伝えます。ビジネスモデルを作成し、どのようにサービスを提供するのかを記述すると、わかりやすい事業計画書になります。簡単でもいいので、図表を適度に入れ込むといいでしょう。
③自社・競合の環境分析
環境分析では、自社と競合の強みと弱みを伝えます。その際には、事業をする市場も含めて記述しましょう。環境分析に慣れてない人は「SWOT分析」や「3C分析」を活用すると、より簡単に分析ができます。
④マーケティング戦略
マーケーティング戦略とは、ペルソナに「どうやって商品・サービスを知ってもらい、どうやって購入してもらうのか」を書きましょう。
つまり販売戦略です。商品・サービスの広告や、店舗またはネット販売なのかを、詳細に説明します。
⑤チーム体制
社内でのチーム体制を記載します。どんな役割で、何人の人員が必要なのか明細に書きましょう。
手伝ってもらいたい他部署があれば、一緒に記述します。チーム体制を図に表すと、他の社員から見てもわかりやすいです。
⑥収支計画
収支計画では、事業を運営していく中で、収支の見通しを書きましょう。
年間の予想する売上と、かかる費用も記載します。それらとともに、どのぐらいの利益が見通せるのかを、年間や数年後の予想を伝えましょう。
わかりやすい社内向け事業計画書のポイント
事業計画書がわかりやすいと、上司や他の社員からの支持に繋がります。ご紹介するポイントを意識して、事業計画書を作りましょう。
コンセプトとビジョンで共感を得る
何度かお伝えしてますが、社内向けの事業計画書では、コンセプトとビジョンで共感を得ることが大事です。事業の目的と、その先にあるビジョンを、詳細に盛り込みましょう。
共感を得られれば、事業への意欲が生まれやすいです。チーム一丸となって進むためにも、コンセプトとビジョンに熱を込めましょう。
社員の理解度に合わせて作成する
事業計画書を読む、相手の理解度に合わせて作成することも大事です。部署や年代によって、知っている知識が違います。
事業内容の知識がない社員には、専門用語を避けながら詳細に説明しましょう。業界に詳しい社員には、説明しすぎない程度の補足説明でよいでしょう。
社員の理解度によって、事業計画書を作成してみましょう。簡単ではないですが、わかりやすい事業計画書につながります。
まとめ
今回は、社内で事業を立ち上げたい方に向けて、わかりやすい事業計画書の書き方を紹介させていただきました!社内向けの事業計画書では、コンセプトとビジョンで上司や他の社員から、共感を得ることが大事です。年間の収支では、根拠とともに詳しく伝えましょう。
また、事業を行うと、クライアント様やお客様と関わる場面が出てくるでしょう。商談で信頼感を高められると、あなたの話も聞いてもらいやすいです。
お客様との商談で信頼感を高める○○とは?
上司や社員の理解度によって専門用語の使用頻度や、説明の丁寧さを変化させることもポイントになります。今回のコラムをもとに、よりわかりやすく伝える事業計画書作成に役立ててください。